ゆるやか下降~のっそり上昇~

13年間引きこもりの場面緘黙当事者が日常をつづります。

黙ってて良い事なんか何も無かった

 

 私は緘黙症なので、

子供の頃から現在に至るまで挨拶が出来ない。

「おはよう」「こんにちは」「さようなら」、全部ダメ。

「ありがとう」「ごめんなさい」、もちろんダメ。

産まれてこの方一度も言えた例が無い。

 

 

子供の頃、何を言われても黙っている状況で、

それを「狡い」と言われた事が何度もある。

黙っている事は狡い事なんだって、

わざわざ教えに来てくれる人がいつも居たし、親もそうだった。

私が、長期に渡り「話さないで居る事」から起こる弊害なんて、

全く想像出来ないみたいだった。

昔はこれについて、傷付いてたと思う。

「狡い」と言われるような事はやっていない、と思ってたから。

これは今でも思う。

黙ってる事は狡い事でも、まして悪でも無いだろう。

今、これに対してあるものは怒り。

緘黙という名前をずっと知らなかったから。私も、周りも。

知らずに、「何年も私が悪いって事にしやがって」という、

腹の奥底から込み上げるは怒りです。

 

 

黙ってて良い事なんか何も無かった。

いつだって、嘲笑の対象になり、呆れられるか、

「狡い」と怒られるだけだった。

「何も言い返さない」事が分かっているから、

どんな罵詈雑言でも投げつけられるのだった。

 

好きで「話さない」をやっているのではない。

いつでもそう思っていたけど、それを伝える術は、声は、

やはり私には無かったので、

いつも怒りと失望を抱えていた気がします。子供の頃(今も)