ゆるやか下降~のっそり上昇~

ひきこもりだけど映画館に入り浸ってる女。場面緘黙当事者。フェミズム勉強中。

絵とか文とか


家にSAIがやって来てから6年が過ぎた。
私が初めてSAIに触れたのは、丁度東日本大震災が起こった頃の話だった。
当時から今に至るまでずっと家族共有のパソコンを使っており、SAIは姉が購入したものだ。費用は私が出させられたものと記憶してるが(多分)今姉は家を出ているので必然的に私の物(?)になっている。
届いた頃に一回触ってみて、しかし使い方がさっっっぱり分からず、分からなさすぎてキレてた事を覚えている(キレんな)本当に全く分からないので諦めて、また使いたくなったらそん時ちゃんと覚えよう……などと考え、放置し続けていた結果、いつの間にか6年が過ぎ去っていた。

私は元々絵描きだった。
子供の頃から絵を描く事が好きだったし、下手でも楽しく、自分の作品を愛せていたとそう思える。
しかし定期的に筆を投げ捨てたくなる時はあって、それは決まって「描けない」「出来ない」にぶち当たる夜であった。「上手い人」を見て、「私が描く必要なんか無い」と悲観し、ヤケクソで破り捨てたものはいくらでもある。

それでもダラダラ、捨てたくなくて、捨てられなくて続けていたのが、東日本大震災が起こってからというもの、ほんとうに、驚くほどさっぱり描けなくなった。震災のせいにはしたくないんだけど、でもそうとしか思えない。あれからずっと描けないまま、6年が過ぎ去り今に至る。その間ずっと描けないまま。元々描けなかったのが、本当に、さっぱり、駄目になってしまった。


二次創作。たらたら続けているけれど、本当は今でも、「この話は絵で描きたい」「漫画で表現出来たら」と思う時がある。絶対、そっちの方が良いのに、と思う話がある。分かっていてもやる気(描く気)になれない。実際ペンを持って机に向かっても、やっぱり描けない、描けないと呻いている。
私は所詮絵から逃げ、文に逃げただけのしがない字書きだ。文の方が簡単だ、とは言えない。私にはどっちだって難しいし、どっちにしろ苦手だ。でも絵よりはまだ書けるから文に逃げてる。

二次創作は本当にしんどい。最早しんどさしか無い。こんなにしんどいなんて思わなかった。みんな楽しそうにやっていたから。
自カプ(ジャンル)への憎しみもひどいし、思うようにいかない自分の腕への苛立ち、望むような評価(反応)をもらえない事への絶望が強すぎる。それに全く慣れない。
字書き初めて一年半くらい経ちましたが、お陰さまで始める前と比べて明らかに白髪が増えました(^ー^)
一体何が楽しくてこんな事を続けているのだろうか。
二次創作を承認欲求を満たす為のツール(?)として扱うようになるともう、地獄の一言。
私だってやめたいよー。もっと楽しく愛したかったよーーー。それこそ昔みたいにね。


いつかまた、「描きたい」「やりたい」と思え行動に移せる日を、私は心待ちにしているけど、なんかそれはもう一生来ないような気がしている。少なくとも6年、私はずっと描けないまんまだ。