ゆるやか下降~のっそり上昇~

ひきこもりだけど映画館に入り浸ってる女。場面緘黙当事者。フェミズム勉強中。

2020映画ベスト10

 

お久しぶりです。

相変わらず、年始と年末しか更新しませんね。やる気が、ありません…。

2020年、世界がこのような事になるとは想像もしていませんでした。

たくさんの推し(三浦春馬ナヤ・リヴェラチャドウィック・ボーズマン、RBG、竹内結子…)を失った一年。

春馬のローラに想いを馳せたり、数年ぶりにgleeを見返してナヤの歌声に涙したり、チャドさんの弥助、見たかったなぁ…と、今となっては叶わぬ事を夢見たり、RBGの偉大な功績を、竹内さんの輝きを、思い返すばかりの日々です。

そして個人的に、身内(姉)の死も経験した年でした。

姉との日々は、また改めてどっかで書く日が来るかも知れませんが…、とりあえず、私にとっては凶悪で尊大で、私を追いやり支配しつつも、常に味方ではあってくれた(ともに両親に立ち向かってくれた)、たった1人の姉でした。

今までの人生、ずっと二人姉妹の次女、末っ子として生きて来たはずなんですが、

これから先ずっと一人っ子として生き、そしていつか天涯孤独になる日を思うと…。

焦りと不安しか無いな、人生。

 

 

コロナ以前、コロナ以降と、(感染対策を意識する以外は)私は何も変わらず家に居て、そしてたまに映画館に通う日々です。

今年劇場で見た作品は65本。

やっぱりここ数年に比べて減りましたが、まぁそれでも十分すぎるほどには見てるなぁ、と思う。来年は更に見る本数を減らし、どうしても見たい、見ねばという作品のみ劇場で見、あとは配信を待つ…という形でやっていこうと思います。

これはコロナ関係なくて(いや、そりゃ多少はあるが…)年100本前後見ていたこの数年がやりすぎだった、単純に。もうちょっと厳選して見て行こうと思います…。

2020年劇場で見た映画65本のうちのベスト10。

一応、記録をしておきます。

 

 

1位「ミッドサマー」

大好っき。

見て、うっかり癒されちゃった側の人間。「ヘレディタリー」はそこまでハマらなかったんですが、ミッドサマーはすごく魂にしっくりときた。私には冗談抜きでセラピー映画だった(ダニーと村の女性たちがアーアー泣き合ってるシーン、シンクロしてすごい気持ち良くなっちゃった…)(アレ、まさにセラピーですよね)

ムカつく男が全員死んでくれる良い映画ですね(身も蓋もねぇ表現)

 

2位「羅小黒戦記」

無限様が(紅桜の時の)桂さんで、フーシーが高杉な事に気付いてからも~~~ね、ダメだった!(五体投地)身に覚えがありまくるときめき、悲しみ…俺はどれだけ言葉を尽くせど分かり合えない、悲しきかつての盟友(?)コンビに弱すぎるのだ…(高桂~!!!!)

吹き替え2回、字幕1回見てどちらも素晴らしい~のですが、特に吹き替えの良さがすごいよね!?天才。櫻井フーシー、幸せになって欲しさがすごい。

小黒カワイイネェ~カワイイネェ~~~。

 

3位「ウルフウォーカー」

2020年に見るべき逸品。狼の描写1億万点。

狼って、ガールミーツガールって本当に素晴らしいものですね、と心から思いました。

シンプルにLOVE。

 

4位「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」

めちゃめちゃ元気出た!ハーレイちゃんがヘアゴム貸してあげるシーンが一番好きだな~~~!!モラルは無いけどちょいちょい優しいよな。なんか見てると女っていいな、と思わせてくれた作品。ハントレスは最高。

 

5位「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語

私の初・若草物語(の映像作品)でした。原作ミリしらで行ったので、ベスが末っ子なのかと思った…。ミッドサマー直後に撮影入りした(らしい)フローレンス・ピューちゃん様の最高にふてぶてしく、逞しいエイミーが私は一番好きだな、と思いました。私も末っ子(次女)だったしね…。

 

6位「タレンタイム~優しい歌」

今年の映画じゃないけど、見たのが今年だったので…。

本当に本当に素晴らしい、優しさに満ちた物語。私の推しはカーホウです。

 

7位「透明人間」

全然見る予定無かったんだけど、ツイッターの評判を見て見に行った一作。見て良かった…!元の透明人間も見た事なかったので、大変新鮮な気持ちで見られました。真に迫ったDVの恐ろしさと最後のカタルシス。傑作!

 

8位「2分の一の魔法」

途中までそんなに~~~だったんですけど、最後の思いがけない展開に思わずGOODキてしまいました(泣いた)ツイッターで、長男、長女は刺さるんじゃないかと言っている人を見かけましたが、次女の私もそう思います。世界中の長男、長女たちに見て欲しい…(?)

 

9位「行き止まりの世界に生まれて」

「認めたくないんだ。人生が最低なのは俺が最低だからなんて。このクソみたいな人生を選んできたのは俺なんだ。逃げ道は無い」

この、魂から絞り出されたような台詞よ。私の中ではザックのこの発言が今年一番に衝撃を受け、共感を抱いた言葉です。これは私の言葉でもある。そう感じられてならない…。

有害な男らしさによりもたらされる暴力と、支配に満ちた行き止まりの世界に生まれた少年たちの12年間の記録、物語。しんどいけれど、見て良かったです。

 

10位「ジョジョ・ラビット」

もう見たのが遥か昔だった気がしますが…。

「すべてを経験せよ美も恐怖も 生き続けよ絶望が最後ではない」(R・M・リルケ

魂に刻み込んでいたい。

 

 

以上です。今年は65本見た中でワーストは無く、唯一「えーーーっ!」と不満に思ったのは「9人の翻訳家」のデンマーク担当の、あの人の、あの扱い…(展開……)

あれだけ本当に残念で、悔しかった。あとはキャッツの、あの造形…最後まで見慣れない狂気のビジュアルでした!(内容自体はグリザベラの設定がアップデートされてて、そこは良かった)

 

2021年、世界がどのように変容し、映画産業もどうなっているか…そして自分自身どうなっているかもさっぱり想像がつきませんが、来年も心躍り、震わせてくれる映画たちと出逢っていきたいものです。世界がどうなろうと、私はひとりこの場所で映画を見て生きているのだろうと思います。

ブログも、細々と(年始・年末…)続けていくつもりですので、これからもどうぞよろしくお願い致します。それでは、また。。。