ゆるやか下降~のっそり上昇~

14年間引きこもりの場面緘黙当事者が日常をつづります。

私のMetoo

 

ハリウッドでの性暴力の告発を皮切りに、世界各地でMetoo(私も)と声を上げる人が続々と現れている。

ツイッターで多くの尊敬するフェミニストの方々をフォローしているので、度々目にする。その度に自分の事を考える。

私は正直、ただの引きこもりなので、まず、外に出ない。他人と関りがない。そもそも緘黙だから会話も無い。

よって、ハラスメントらしいハラスメントを受けずにここまで来たと言えるのだけど

、よく考えたら、あの時のあれは暴力だったのでは。加害だったのでは。私も性被害を受けていたのでは。そう考えられる事が、いくつかある。それを書いておこうと思う。

 

 

今からちょうど10年前。高校1年だった時。よく夜中にその辺をふらふらしてた。

目的も無く、行きあても無いまま、毎日のように三宮あたりをうろついていた。あまりに家に帰りたくなさすぎて。家路につくには足が重すぎ、よく家の前の道を何度となく往復していた事を覚えてる。その頃は主にネットカフェに入り浸っていたのだけど、泊まる金は無かったのでいつも3時間くらいで出て、そっからひたすらふらふらしてた。私は15歳の子供だった。

一度、本気で死ぬ(入水する)つもりで須磨に行ったけど、結局なんも出来ずに夜が明けるまで浜辺で海を眺めていた事を昨日の事のように覚えてる(※真冬)あの時の凍てつく寒さ。記憶が忘れても指が感覚が覚えている。

 

そういう時、決まって毎回、擦り寄って来るおじさんが居た。ふらっと寄って来ては、大概話しかけてくるだけなので適当に相手してたらまたどこかに消えて行ったが、一回だけほんとに直接ホテルに誘われた事があった。めちゃくちゃに混乱した。

私は太っていた(いる)それだけで己を無価値と判断していた。

私は自分の事を世界で一番太っていて醜い、と感じていた(本気で思っていた)ので、自分の身にそういう事が起きるはずが無いと何故か思い込んでいた。だからいざ当事者になると、本当にわけが分からなかった。怖いし、責任負えないしで、誘いに乗ってついていった事は無かったけど、あれで何かあったら(最悪殺されてたら)私も死ぬほど叩かれてたんだろうな、と思う。世間から社会から。

 

しかし私はかつて、どうしようもない名誉男性だったので、そういう経験を「モテている」と勘違いし、「名誉な事」として捉えていた。実際はただの被害だった。あれはストリートハラスメントで、暴力でしか無かったのだと、今考えたら、分かる。分かるように、なった。

 

私もある一時期、家に帰れない子供だった。悩みを抱え弱みを抱え、そこにつけこみ、狙いを定める人間が居る。それに救いを見出してしまい、逃げられなくなってしまう子が居る事も、理解出来る。私は正直今でも名誉気質が抜けきっていない。性犯罪を前にして、加害者より先に被害者を責める『声』を自分の中に今でも発見出来てしまう。その度己を戒めては、少しでもマシになろうとあがいている最中なのだ。

私は、ちゃんと、怒れるようになりたい。否定していたいし、「NO」を突きつけたい。私のMetooはそこから始まる。