ゆるやか下降~のっそり上昇~

14年間引きこもりの場面緘黙当事者が日常をつづります。

2017映画ベスト10

 

一応書いとこうと思い立ちまして、書きます。

ノリと勢いと熱情に駆られ劇場105本視聴を無事果たしたワケですが、今年は良い作品がい~っぱいあって、ベスト10選ぶのも大変でしたが、何とか10本選びました。

※全て個人の感想、独断と偏見によるものでございます。

 

 

1位「マグニフィセントセブン」

 

「2月に見たヤベェやつ」こと、「2017年版荒野の七人」

 

※主に私が言っているだけです

 

 

今年はこいつの為に生き、そして死んだようなもんである。

下記事の視聴回数を見てもらえばお分かりだろうが、トチ狂って8回見に行った作品である(その内の3回は絶叫上映)これは私史上最高記録で、それまでの最高記録は去年のリブート版ゴーストバスターズの3回だった。堂々その記録を乗り越え、2017年度ランキングどころか、今や堂々オールタイムベストの作品となった。そんぐらい大切な存在となった。

私はそもそもオリジナルである「七人の侍」そして「荒野の七人」も見た事が無く、西部劇も一回も見た事が無い状態だった。

この作品には名だたる俳優達が出演しているが、私はほとんど洋画を見る事なく育ってしまったので、知ってる俳優は(それも記憶が韓流四天王の頃で止まっていた)イ・ビョンホンのみというひどい有様であった。それが何故見に行こうと思い立ったのかと言うと、ただただツイッター様である。TL上で度々見かける、「ヤバい男二人組が居る」という情報をもとに、よっしゃ、見に行くか~~~という軽い気持ちで見に行ってしまった。したら死んだ(一言)

 

 

私は依存し合っている二人組の男に弱い。とにかく弱い。大好物である。歴代自カプ、全員共依存してる。

それでもさすがに同じ煙草(阿片入り)を吸い合ってる二人組の男は未だかつて見た事無かったし、「俺は彼を雇い彼は俺をまともにする」だの「彼の行くところに俺も行く」だの…台詞は少なく描写も少ないのに、見れば見るほどに味わいを増す、その深み…そして気付いたら二次創作始めてました(小説)

戦争の後遺症と過去の功名に苦しむ男と、それを支える被差別人種であるアジア人の男のコンビ。何がどうなったらイーサン・ホークイ・ビョンホンをつがいにして西部劇の舞台で活躍させたろ~!って考えつくんだろう?本当に「最高」としか言いようが無い。フークアは天才(5万回思った)

 

リーダーは黒人、アジア人にメキシカン、ネイティブアメリカンにと、これほどまでに多様な人種が活躍する映画は、現代劇でもそう無いと思うのに、それが西部のあの舞台にぴったりとハマって、またそれが説得力がある(実際に黒人のガンマンも存在した)のが良いんだよなぁ。ヒロインが全然笑わず、媚びず、誰かとイイ感じの関係性になる事も無く淡々と夫の復讐に燃えるのも好き。エマさん大好き!最高のヒロインです。

フークア監督の迸るデンゼル・ワシントン愛(エピソードがいちいちすごい)にはニコニコとさせられるばかりだし、フークアの最高なところは、デンゼルは別格(ミューズ!)として、それ以外のキャラクター達にも愛情を注ぎ、彼等を最高に格好良く美しく魅力的に撮るんだ!という気概が画として伝わって来る事。最高だよね。

 

私は多分、オリジナル版に思い入れの無い状態で見たので余計受け入れやすかったんだろうと思いますが、本当に大切な作品です。

文句つける箇所がどこにも無くて、完璧ではないけれど、どこまでも愛しい、いつまでも愛せる、そんな作品。愛してるぜ。

 

 

2位「お嬢さん」

 

百合映画としても、韓国映画としても史上最高

 

世界一泣けるベッドシーン。

 

 

本当に全部最高で大好きなんだけど、私はスッキと秀子が絡み合ってるシーンで、ふたりがお互いの手を強く繋ぎ合っているところが本当に、本当に大好きで、そのつながりがあまりに力強く、ふたりの共犯関係を思わせて、「これからやったるぞ!」ていう希望を感じて、それが何故か泣けるんですね…。あと、秀子が朗読させられていたクソエロ書物を、スッキがキレてわーーーってめちゃくちゃにするところ。最高。「ス、スッキーーー!」ってなります。秀子も嬉しかったろうね。

秀子がスッキの事を「私の人生を壊しに来てくれた救世主」っていうのが、ほんとうに、ほんとうに大好きでたまらない。

私は元々韓国映画ではチャヌク作品が一番好きだったけど、韓国映画としてのカテゴライズでも、百合映画、LGBTQを扱った映画のカテゴライズとしても、私はこの作品が一番好き。とても特別な作品です。オールタイムベスト、余裕で入ります!

 

 

3位「ワンダーウーマン

 

美しく、ぶっ飛ばされた

 

ワンダーウーマンに関しては公開に至るまでに色々(クソ予告、クソコピー、クソイメージソング、クソプレミア)ありすぎて、やる事なす事全てがクソという今年最悪のクソ広報っぷりに非常にイライラさせられ、ストレスがすごかったんですけど、いざ公開されるやその怒りも華麗に吹っ飛んでしまった、そんな作品。とにかくガル・ガドットの素晴らしさ!これに付きます。ワンダーウーマンを演じるべく生まれて来たような女性が、ワンダーウーマンまさにその人としてスクリーンで大暴れしているのです。最高以外の何だろうか?あんなに露出していてもちっともエロくなく(そう見えるように撮られておらず)それがとても、とても嬉しかった…(※「ジャスティス・リーグ」の時は、若干エロく撮られてんな~って感じてしまいました)

そしてヒロイン、クリス・パインの魅力!私はクリパの事、本当はあんまり好きじゃなくて、顔が苦手だったんですけれど、スティーブを見てからは、「めっちゃ可愛いじゃん、クリパちゃん…」ところっとやられたクチです(^▽^)単の純。

パティ監督の「ワンダーウーマン大好き!」「世界一かっこよく撮ったるぞ!!」という並々ならぬ気概、思い入れっぷりが画面からビシビシと伝わって来る事が嬉しくてたまらなかった。やっと、2017年になってようやく、世界中の女の子たちの目標となる、憧れられるヒーローがスクリーンに降り立ってくれた事が私は嬉しくてなりません。

ワンダーウーマンはただのヒーロー、映画ではない。私たちの希望そのものなのだ。

 

 

4位「わたしはダニエル・ブレイク」

 

社会的弱者を「自己責任」と切り捨てる人にこそ見て欲しい

 

ケン・ローチ監督はずっと社会的弱者に寄り添った痛切な作品を発表しているが、その最高傑作だと思った。

貧困にあえぐシングルマザーの女性がフードバンクで渡された缶詰(トマト缶…)を無意識にその場で開けて食べてしまうシーンは、今年見た映像の中一番ショックで、あまりの辛さに耐えられなくて泣いてしまった。あまりに、あまりに悲しくて、何に対してかは分からないが、「ひどい」と痛烈にそう感じた。あんな風に人前で貪るように食べなくてはならないほど、飢えてしまう事の悲しさ。弱者を救う為にあるはずの制度や機関が十分に機能しておらず、逆に彼等を苦しめている現実。社会的弱者がそこまで追い詰められてしまう事へのどうしようもない憤り。この映画はイギリスの貧困、移民、追い詰められていく弱者を描いた作品だけれど、これと同じ事は日本でも起こっている。私もおそらく、セーフティネットから見事外れて来てしまった人間だ。私は声を上げられない。でも少なくともその現実がある事から目を逸らさずにいたいと思う。今年この映画を見られて本当に良かったと思う。今この時代だからこそ生まれた作品なのだと思う。

 

 

5位「パターソン」

 

毎日が、愛おしい

 

今年は「沈黙」に始まり、ラストは「最後のジェダイ」でシメる予定なので、今年はアダム・ドライバーに始まりアダム・ドライバーに終わった一年でした(笑)今年彼の出演作を4本見て、全部好きなのですが、私はパターソンの穏やかな日常が大好きだった…。白黒好きで常にモノトーンの服を纏い、家中の家具を白黒で揃えるセンスの良い妻・ローラが最高。急に思い立って夫にギターをねだったり、得意なカップケーキを売り出したりします~。自由!私も詩を書く人間なので、パターソンの生活(詩の才能、穏やかな日常、可愛い愛犬、才能を認めてくれ、慈しみあえる配偶者の存在)はめちゃくちゃうらやましくて、良いなぁ…って思いながら見てました。憧れるな~、あの人生!

人生に寄り添ってくれる、静かで清廉な作品。

 

 

6位「サーミの血」

 

血を捨てた彼女を誰が責められようか

 

私は世界史が本当に駄目で、世界の事をほとんど何も知らないので、当然サーミの事も知りませんでした。スウェーデンというと、福祉大国。男女同権も進んでおり、「世界で一番平等に近い国」という漠然としたイメージを持っていたので、サーミの事を最初知った時は意外に感じました。先住民族であり被差別民族であるサーミ人の少女は、過酷な現実に耐え切れず、故郷を捨て、家族を捨て、自らのアイデンティティをも捨て去りスウェーデン人として生きて行く。老婆となった彼女は、現代においてもなお根強く残るサーミへの差別を目の当たりにしても、異を唱えるどころか自ら同調し、同族への批判を強める。きっとそれだけが彼女にとっての生きる術だったのだろう。その度に、残してきた妹への後悔をまた色濃くして。

被差別者が生きる為、生き残る為に自らも差別者となっていってしまう事は本当に悲しい。辛い映画だったけれど、見て良かった。私はこの映画を見ながらずっとアイヌの事や在日の人々の事を考えてました。「自国の加害と向き合う事」これが出来る事こそがスウェーデンという国の真の良さなのだろう、と私は思いました。

 

 

7位「ソニータ

 

沈黙の代わりに少女は叫んだ

 

「女性が歌う事が許されないイランで、スターになる事を夢見る16歳のラッパーの少女」というインパクト。フライヤーのソニータの強い瞳に引き付けられるようにして見に行った。冒頭、アフガニスタンからの難民の少女たちを保護する施設で、少女たちが仲良く楽しそうにはしゃいでいるところを見て、私は何かそこで泣けてしまった…。この映画はドキュメンタリーでソニータの現実を映し出している。アフガニスタンの古い慣習である児童婚、強制婚が彼女の身にも降りかかる。私が、「子供」である少女たちの戯れる姿に泣いてしまったのは、こんなに可愛くて、元気で、未来ある子達から、それを奪おうとする人間が居る現実が耐え難く、どうしようもなく悲しく感じたからだ。ソニータにはラップという無二の武器が、才能があって、手を差し伸べてくれる援助者が現れたから、見知らぬ男性に売り飛ばされる(嫁がされる)現実から逃れる事が出来た。そうでない子供の方が、ずっと多い。憤り、悲しみは消えない。「私の声は私の世代の声」だと彼女は言う。「沈黙の代わりに私は叫ぶ」彼女の叫びに耳を傾ける世界であってほしい。

 

 

8位「アトミック・ブロンド

 

ブテラちゃんがかんわいい(一言)

 

とりあえず、「シャーリーズ・セロンがスパイとして大暴れする映画」との前情報だけ仕入れて見に行ったんですけど、予想以上にアクションがリアルで、泥臭くて、すんげーーー良かった。「本当に入ってるんだろうな」と思わせるセロン姉さまの本気の蹴り、最高。話自体は世界史がさっぱりなのでよく分かりませんでしたが(正直!)途中でソフィア・ブテラちゃんが出て来た時はうひゃーってなりました。ブテラちゃん大好きなのに出てるの知らなかったから…そしてセロン姉さまとあんな事になるとは思いもしてなかったから、予想外で、嬉しかった!ブテラちゃんがとんにかくキュートでラブリーで良かった。あと、ビル・スカルスガルドもこの作品で初めて見て、印象的だったので顔を覚えたんですけど、そのあと見たのがitのピエロでした~。そういう人多そう(笑)

今年はアダム・ドライバーとビル・スカルスガルドの年でしたね~。あと、マハーシャラ・アリ!(「ムーンライト」と「ドリーム」も、ベスト10入れるか相当悩みました…)

 

 

9位「スウィート17モンスター」

 

17歳、人生は甘くない

 

17歳の悩める少女、ネイディーンが爆発暴走する青春(?)映画。今年見た中で一番苦々しい気持ちになりました(笑)

ネイディーン、あの子はほんとに、態度も悪けりゃ口も悪い、すぐ人のせいにするわ嫉妬するわ、気になる男子にヤバいメール送り付けるわ。すぐ死ぬって言うし、教師にたかる。自分で自分の行動に責任取れないのにとにかく一人で突っ走って暴走しているところとか、本当に「17歳の自分」でしかなくて、かつての日々を思い出し、震えに震えた一人です。あの生々しい痛々しさ。きっと誰もがかつて一度は経験した覚えのあるはずの焦燥感。正直、もう二度と見たくない映画ですけど(笑)大人になった今、あの頃のあの感じを思い出せて良い映画体験が出来ました。主演を務めたヘイリー・スタインフェルドには、個人的に最優秀新人女優賞を送りたいです(?)

 

 

10位「マイティ・ソーバトルロイヤル」

 

タイカ監督、ありがとう

 

今年、マーベル作品3作見ましたが、そん中で一番好きだし、過去作の中でも今作が一番平和で、楽しく見れました~。前作からのふり幅(笑)「ロキたんかわいい」って何回思っただろう?そんくらい裏切りの神(^▽^)ロキたんはベリーキュートなのでした。人間界に居る時のあのパッツパツのスーツは一体何なんだ?超絶えっち。

 

悪役楽しみまくってるケイト様は最高に美しいし、リアルのんだくれ女・ヴァルキリーちゃん、天使でしかないマーク・ラファロなど、可愛さと愛しさしか無い映画。あと「移民の歌」はね、ずるい。あんなの。最高の使い方です!

とにもかくにも、タイカ・ワイティティありがとう」マオリの神々に感謝を捧げたくなる作品でした。次回作もずっとタイカに撮って欲しいなぁ…。

 

 

 

私の2017ベスト、こんな感じです!

来年もどんな作品に出会えるのか楽しみっす。