ゆるやか下降~のっそり上昇~

ひきこもりだけど映画館に入り浸ってる女。場面緘黙当事者。フェミズム勉強中。

あけまして


2018年ですね。
まぁだから何だって感じですけど…(やさぐれ)
毎年地味に目標は立ててやってるんですよね。
ちなみに去年の目標は「痩せる(痩せてない)」「親知らずを抜く(抜いてない)」 「同人誌(個人誌)を出す(出してない)」そして例年(もはや)通り「自立」「自活」、と……そんな感じでした。なんも叶ってねぇ!あと、映画100本ね。



今年の目標はあのね、これです。ハイ。


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シンプル!
私は過食(むちゃ食い)やばいので…これもマジで毎年言ってる事ですけど。嫌な事があった食い、何も無くとも食って来たけど、必要以上に食べるの、本当にやめたい…腰が痛い……。



そんなこんなで2018年。
今年もどれだけ書けるか(やる気になれるか)全くもって分かりませんが、まぁよろしくお願いしますね。今川でした。





2017映画ワースト7

 

ベストを上げたので、ワーストも上げようかと…。

今年はほんとに豊作だったので、「これは…」と思う作品は少なかったんですが、その分どれもすごかったです!(破壊力が)

※すべて独断と偏見に基づく個人的な感想です。

 

 

1位「島々清しゃ」

 

頼むから病院に連れて行ってやれ

 

耳が過敏で周囲の音が聞こえすぎてしまうあまり、常にヘッドフォンが外せない女の子が主人公なんですが、その子は聞こえすぎる事、音が合わさって聞こえない事で完全に日常生活に支障をきたしている状態だったんですよね…。「誰か病院連れて行ってやれよ…(適切な治療受けさせてやれよ…)」の一言だった。あと母親のネグレクトの理由が未だかつて見た事の無い理由で、あまりにひどくて引いた。なんやあの理由。安藤サクラが好きで見に行って、演者や背景の美しさなんかは本当に素晴らしかったのですが、とにかく脚本がダメだった。オールタイムワースト、堂々加入。

 

 

2位「ノーエスケープ自由への国境」

 

この映画は何なのだ

 

メキシコからアメリカに入国しようとする不法入国者と、彼等を国境で待ち受け、銃で殺しまくる謎の白人のおっさんの話。主人公はひたすらおっさんから逃げ惑い続ける。何でおっさんがそこまで不法入国者(メキシコ人)を憎むのかなどの説明が一切無いまま、バンバン人が死んでいく。あと犬が怖い。「この映画は何なのだ」「誰が見に行くんだ」と考え続けた1時間半。よく分からんけどすごい怖かった。

 

 

3位「フリーファイヤー」

 

誰が誰か分からん

 

ブリー・ラーソンキリアン・マーフィー目当てで見に行ったようなモンだったんですけど…とにかく出演者が多く、その関係性もよく理解出来ないまま早々に銃撃戦が始まってしまい、今誰が喋っていて、誰が誰を撃ってるのかがさっぱり分からず、ただただ困惑に終わった。もうちょい人数少なくても良かったと思います…。

 

 

4位「ありがとう、トニ・エルドマン」

 

よくわかんねぇ(一言)

 

風変りな父親と堅物な娘のハートフルストーリー☆なんだろうけど…誰にも共感する事無く終わった。堅物だったはずの娘が主催したパーティーで急に脱ぎ出し、裸がドレスコードよ!とか言い出したところで、私の「?」は頂点に達した。何だったんだろう、あのシーン。

 

 

5位「ショコラ」

 

芸人の悪いところが全部出てる

 

実在したフランス史上初の黒人と白人のコンビ芸人をモデルとした重厚な作品(主演はオマール・シー様である)なのだけれど、私は好きになれんかった…。ショコラが売れ始めてパリ進出を果たすと、前から付き合っていた女性を捨ててパリの女に乗り換えるところで、「うわ、芸人…!!!!(※偏見)」って思って、超絶に引いた。芸人の悪い(クソな)ところが滲み出てて、全然ショコラの事が好きになれんかった…残念。そこ以外は良かったです。

 

 

6位「シンクロナイズドモンスター

 

おもてたんとちゃう

 

私はこれ、めちゃくちゃ楽しみにして行ったの…。なんつったって、皆大好きアン・ハサウェイだし…日本版フライヤーの出来も(珍しい事に)素晴らしく、前評判も良かったから、「どう考えても面白さしかない!」と期待して見に行って、実際途中までは面白かったが、最後に残ったのは「この映画は何だったのか」という困惑…。あと、アン・ハサウェイがダメウーマン!?とか宣伝してたけど、別に全然ダメじゃないやんと感じた。働いてるやん。えらいやん。

今年見た中で一番不思議な映画でした。謎のおどりを踊るハサウェイは本当にキュートでしたよ。

 

 

7位「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーミックス

 

ただただハゲが憎い

 

ドラックスからマンティスへのあの容姿ディス発言さえ無けりゃ良かったのに。

 

それ以外は全部良かった。ピーターとヨンドゥの疑似親子!ガモーラとネビュラの関係性!ベイビーグルートちゃんの愛らしさ!私はロケット最推しでグルロケの人ですが、全体的に文句なく楽しめました。あの一連のマンティスディス以外…。

 

なんかもう、スクリーンで見てて、「え…今って、2017年だよね…?」ってめっちゃ困惑したし、何でこんなの見なきゃいけないんだろうって悲しくなった。マンティスがさぁ、ドラックスに「醜い」と言われても、分かっていないのか(受け入れちゃっているのか)ぽかーんとするだけで何も言い返さないのが、また悲しくって見てられなかった。本当に全然面白くないし、ただただ不快になるだけだった。何であんなシーン何回も入れちゃったんだろう。未読なので知らんけど、原作にそういう流れがあるのだろうか?ドラックスが何回も何回もマンティスに「醜い」って言うのに、周りのメンバーが(ガモーラ以外)誰もそれを咎めないのも無理だった。無理。あと私はガン監督の事をあまり信用していない(※ユナイテッド航空でアジア人の乗客が暴行され降ろされた事へのツイッターでの反応など)ので、次回作、見に行くかどうかは迷ってます…。

 

 

・・・こんな感じ。

来年もどのようなクソ作、謎作、怪作品に出会える事でしょうか。楽しみです。

 

 

2017映画ベスト10

 

一応書いとこうと思い立ちまして、書きます。

ノリと勢いと熱情に駆られ劇場105本視聴を無事果たしたワケですが、今年は良い作品がい~っぱいあって、ベスト10選ぶのも大変でしたが、何とか10本選びました。

※全て個人の感想、独断と偏見によるものでございます。

 

 

1位「マグニフィセントセブン」

 

「2月に見たヤベェやつ」こと、「2017年版荒野の七人」

 

※主に私が言っているだけです

 

 

今年はこいつの為に生き、そして死んだようなもんである。

下記事の視聴回数を見てもらえばお分かりだろうが、トチ狂って8回見に行った作品である(その内の3回は絶叫上映)これは私史上最高記録で、それまでの最高記録は去年のリブート版ゴーストバスターズの3回だった。堂々その記録を乗り越え、2017年度ランキングどころか、今や堂々オールタイムベストの作品となった。そんぐらい大切な存在となった。

私はそもそもオリジナルである「七人の侍」そして「荒野の七人」も見た事が無く、西部劇も一回も見た事が無い状態だった。

この作品には名だたる俳優達が出演しているが、私はほとんど洋画を見る事なく育ってしまったので、知ってる俳優は(それも記憶が韓流四天王の頃で止まっていた)イ・ビョンホンのみというひどい有様であった。それが何故見に行こうと思い立ったのかと言うと、ただただツイッター様である。TL上で度々見かける、「ヤバい男二人組が居る」という情報をもとに、よっしゃ、見に行くか~~~という軽い気持ちで見に行ってしまった。したら死んだ(一言)

 

 

私は依存し合っている二人組の男に弱い。とにかく弱い。大好物である。歴代自カプ、全員共依存してる。

それでもさすがに同じ煙草(阿片入り)を吸い合ってる二人組の男は未だかつて見た事無かったし、「俺は彼を雇い彼は俺をまともにする」だの「彼の行くところに俺も行く」だの…台詞は少なく描写も少ないのに、見れば見るほどに味わいを増す、その深み…そして気付いたら二次創作始めてました(小説)

戦争の後遺症と過去の功名に苦しむ男と、それを支える被差別人種であるアジア人の男のコンビ。何がどうなったらイーサン・ホークイ・ビョンホンをつがいにして西部劇の舞台で活躍させたろ~!って考えつくんだろう?本当に「最高」としか言いようが無い。フークアは天才(5万回思った)

 

リーダーは黒人、アジア人にメキシカン、ネイティブアメリカンにと、これほどまでに多様な人種が活躍する映画は、現代劇でもそう無いと思うのに、それが西部のあの舞台にぴったりとハマって、またそれが説得力がある(実際に黒人のガンマンも存在した)のが良いんだよなぁ。ヒロインが全然笑わず、媚びず、誰かとイイ感じの関係性になる事も無く淡々と夫の復讐に燃えるのも好き。エマさん大好き!最高のヒロインです。

フークア監督の迸るデンゼル・ワシントン愛(エピソードがいちいちすごい)にはニコニコとさせられるばかりだし、フークアの最高なところは、デンゼルは別格(ミューズ!)として、それ以外のキャラクター達にも愛情を注ぎ、彼等を最高に格好良く美しく魅力的に撮るんだ!という気概が画として伝わって来る事。最高だよね。

 

私は多分、オリジナル版に思い入れの無い状態で見たので余計受け入れやすかったんだろうと思いますが、本当に大切な作品です。

文句つける箇所がどこにも無くて、完璧ではないけれど、どこまでも愛しい、いつまでも愛せる、そんな作品。愛してるぜ。

 

 

2位「お嬢さん」

 

百合映画としても、韓国映画としても史上最高

 

世界一泣けるベッドシーン。

 

 

本当に全部最高で大好きなんだけど、私はスッキと秀子が絡み合ってるシーンで、ふたりがお互いの手を強く繋ぎ合っているところが本当に、本当に大好きで、そのつながりがあまりに力強く、ふたりの共犯関係を思わせて、「これからやったるぞ!」ていう希望を感じて、それが何故か泣けるんですね…。あと、秀子が朗読させられていたクソエロ書物を、スッキがキレてわーーーってめちゃくちゃにするところ。最高。「ス、スッキーーー!」ってなります。秀子も嬉しかったろうね。

秀子がスッキの事を「私の人生を壊しに来てくれた救世主」っていうのが、ほんとうに、ほんとうに大好きでたまらない。

私は元々韓国映画ではチャヌク作品が一番好きだったけど、韓国映画としてのカテゴライズでも、百合映画、LGBTQを扱った映画のカテゴライズとしても、私はこの作品が一番好き。とても特別な作品です。オールタイムベスト、余裕で入ります!

 

 

3位「ワンダーウーマン

 

美しく、ぶっ飛ばされた

 

ワンダーウーマンに関しては公開に至るまでに色々(クソ予告、クソコピー、クソイメージソング、クソプレミア)ありすぎて、やる事なす事全てがクソという今年最悪のクソ広報っぷりに非常にイライラさせられ、ストレスがすごかったんですけど、いざ公開されるやその怒りも華麗に吹っ飛んでしまった、そんな作品。とにかくガル・ガドットの素晴らしさ!これに付きます。ワンダーウーマンを演じるべく生まれて来たような女性が、ワンダーウーマンまさにその人としてスクリーンで大暴れしているのです。最高以外の何だろうか?あんなに露出していてもちっともエロくなく(そう見えるように撮られておらず)それがとても、とても嬉しかった…(※「ジャスティス・リーグ」の時は、若干エロく撮られてんな~って感じてしまいました)

そしてヒロイン、クリス・パインの魅力!私はクリパの事、本当はあんまり好きじゃなくて、顔が苦手だったんですけれど、スティーブを見てからは、「めっちゃ可愛いじゃん、クリパちゃん…」ところっとやられたクチです(^▽^)単の純。

パティ監督の「ワンダーウーマン大好き!」「世界一かっこよく撮ったるぞ!!」という並々ならぬ気概、思い入れっぷりが画面からビシビシと伝わって来る事が嬉しくてたまらなかった。やっと、2017年になってようやく、世界中の女の子たちの目標となる、憧れられるヒーローがスクリーンに降り立ってくれた事が私は嬉しくてなりません。

ワンダーウーマンはただのヒーロー、映画ではない。私たちの希望そのものなのだ。

 

 

4位「わたしはダニエル・ブレイク」

 

社会的弱者を「自己責任」と切り捨てる人にこそ見て欲しい

 

ケン・ローチ監督はずっと社会的弱者に寄り添った痛切な作品を発表しているが、その最高傑作だと思った。

貧困にあえぐシングルマザーの女性がフードバンクで渡された缶詰(トマト缶…)を無意識にその場で開けて食べてしまうシーンは、今年見た映像の中一番ショックで、あまりの辛さに耐えられなくて泣いてしまった。あまりに、あまりに悲しくて、何に対してかは分からないが、「ひどい」と痛烈にそう感じた。あんな風に人前で貪るように食べなくてはならないほど、飢えてしまう事の悲しさ。弱者を救う為にあるはずの制度や機関が十分に機能しておらず、逆に彼等を苦しめている現実。社会的弱者がそこまで追い詰められてしまう事へのどうしようもない憤り。この映画はイギリスの貧困、移民、追い詰められていく弱者を描いた作品だけれど、これと同じ事は日本でも起こっている。私もおそらく、セーフティネットから見事外れて来てしまった人間だ。私は声を上げられない。でも少なくともその現実がある事から目を逸らさずにいたいと思う。今年この映画を見られて本当に良かったと思う。今この時代だからこそ生まれた作品なのだと思う。

 

 

5位「パターソン」

 

毎日が、愛おしい

 

今年は「沈黙」に始まり、ラストは「最後のジェダイ」でシメる予定なので、今年はアダム・ドライバーに始まりアダム・ドライバーに終わった一年でした(笑)今年彼の出演作を4本見て、全部好きなのですが、私はパターソンの穏やかな日常が大好きだった…。白黒好きで常にモノトーンの服を纏い、家中の家具を白黒で揃えるセンスの良い妻・ローラが最高。急に思い立って夫にギターをねだったり、得意なカップケーキを売り出したりします~。自由!私も詩を書く人間なので、パターソンの生活(詩の才能、穏やかな日常、可愛い愛犬、才能を認めてくれ、慈しみあえる配偶者の存在)はめちゃくちゃうらやましくて、良いなぁ…って思いながら見てました。憧れるな~、あの人生!

人生に寄り添ってくれる、静かで清廉な作品。

 

 

6位「サーミの血」

 

血を捨てた彼女を誰が責められようか

 

私は世界史が本当に駄目で、世界の事をほとんど何も知らないので、当然サーミの事も知りませんでした。スウェーデンというと、福祉大国。男女同権も進んでおり、「世界で一番平等に近い国」という漠然としたイメージを持っていたので、サーミの事を最初知った時は意外に感じました。先住民族であり被差別民族であるサーミ人の少女は、過酷な現実に耐え切れず、故郷を捨て、家族を捨て、自らのアイデンティティをも捨て去りスウェーデン人として生きて行く。老婆となった彼女は、現代においてもなお根強く残るサーミへの差別を目の当たりにしても、異を唱えるどころか自ら同調し、同族への批判を強める。きっとそれだけが彼女にとっての生きる術だったのだろう。その度に、残してきた妹への後悔をまた色濃くして。

被差別者が生きる為、生き残る為に自らも差別者となっていってしまう事は本当に悲しい。辛い映画だったけれど、見て良かった。私はこの映画を見ながらずっとアイヌの事や在日の人々の事を考えてました。「自国の加害と向き合う事」これが出来る事こそがスウェーデンという国の真の良さなのだろう、と私は思いました。

 

 

7位「ソニータ

 

沈黙の代わりに少女は叫んだ

 

「女性が歌う事が許されないイランで、スターになる事を夢見る16歳のラッパーの少女」というインパクト。フライヤーのソニータの強い瞳に引き付けられるようにして見に行った。冒頭、アフガニスタンからの難民の少女たちを保護する施設で、少女たちが仲良く楽しそうにはしゃいでいるところを見て、私は何かそこで泣けてしまった…。この映画はドキュメンタリーでソニータの現実を映し出している。アフガニスタンの古い慣習である児童婚、強制婚が彼女の身にも降りかかる。私が、「子供」である少女たちの戯れる姿に泣いてしまったのは、こんなに可愛くて、元気で、未来ある子達から、それを奪おうとする人間が居る現実が耐え難く、どうしようもなく悲しく感じたからだ。ソニータにはラップという無二の武器が、才能があって、手を差し伸べてくれる援助者が現れたから、見知らぬ男性に売り飛ばされる(嫁がされる)現実から逃れる事が出来た。そうでない子供の方が、ずっと多い。憤り、悲しみは消えない。「私の声は私の世代の声」だと彼女は言う。「沈黙の代わりに私は叫ぶ」彼女の叫びに耳を傾ける世界であってほしい。

 

 

8位「アトミック・ブロンド

 

ブテラちゃんがかんわいい(一言)

 

とりあえず、「シャーリーズ・セロンがスパイとして大暴れする映画」との前情報だけ仕入れて見に行ったんですけど、予想以上にアクションがリアルで、泥臭くて、すんげーーー良かった。「本当に入ってるんだろうな」と思わせるセロン姉さまの本気の蹴り、最高。話自体は世界史がさっぱりなのでよく分かりませんでしたが(正直!)途中でソフィア・ブテラちゃんが出て来た時はうひゃーってなりました。ブテラちゃん大好きなのに出てるの知らなかったから…そしてセロン姉さまとあんな事になるとは思いもしてなかったから、予想外で、嬉しかった!ブテラちゃんがとんにかくキュートでラブリーで良かった。あと、ビル・スカルスガルドもこの作品で初めて見て、印象的だったので顔を覚えたんですけど、そのあと見たのがitのピエロでした~。そういう人多そう(笑)

今年はアダム・ドライバーとビル・スカルスガルドの年でしたね~。あと、マハーシャラ・アリ!(「ムーンライト」と「ドリーム」も、ベスト10入れるか相当悩みました…)

 

 

9位「スウィート17モンスター」

 

17歳、人生は甘くない

 

17歳の悩める少女、ネイディーンが爆発暴走する青春(?)映画。今年見た中で一番苦々しい気持ちになりました(笑)

ネイディーン、あの子はほんとに、態度も悪けりゃ口も悪い、すぐ人のせいにするわ嫉妬するわ、気になる男子にヤバいメール送り付けるわ。すぐ死ぬって言うし、教師にたかる。自分で自分の行動に責任取れないのにとにかく一人で突っ走って暴走しているところとか、本当に「17歳の自分」でしかなくて、かつての日々を思い出し、震えに震えた一人です。あの生々しい痛々しさ。きっと誰もがかつて一度は経験した覚えのあるはずの焦燥感。正直、もう二度と見たくない映画ですけど(笑)大人になった今、あの頃のあの感じを思い出せて良い映画体験が出来ました。主演を務めたヘイリー・スタインフェルドには、個人的に最優秀新人女優賞を送りたいです(?)

 

 

10位「マイティ・ソーバトルロイヤル」

 

タイカ監督、ありがとう

 

今年、マーベル作品3作見ましたが、そん中で一番好きだし、過去作の中でも今作が一番平和で、楽しく見れました~。前作からのふり幅(笑)「ロキたんかわいい」って何回思っただろう?そんくらい裏切りの神(^▽^)ロキたんはベリーキュートなのでした。人間界に居る時のあのパッツパツのスーツは一体何なんだ?超絶えっち。

 

悪役楽しみまくってるケイト様は最高に美しいし、リアルのんだくれ女・ヴァルキリーちゃん、天使でしかないマーク・ラファロなど、可愛さと愛しさしか無い映画。あと「移民の歌」はね、ずるい。あんなの。最高の使い方です!

とにもかくにも、タイカ・ワイティティありがとう」マオリの神々に感謝を捧げたくなる作品でした。次回作もずっとタイカに撮って欲しいなぁ…。

 

 

 

私の2017ベスト、こんな感じです!

来年もどんな作品に出会えるのか楽しみっす。

 

 

2017年見た映画

 

今年も一年無駄に過ごしたな~と思う時期がやってまいりました。

 

2017年も終わりですね。

今年も一年、例年通り大人しくひきこもっておりました。

焦りはメーターを振り切り、最早人生に不安を感じる事すら無く(やばい)日々惰性でダラダラ過ごすだけですが、今年はとにかく映画に生きた一年でした。

2月に劇場でヤバいモン(マグニフィ…セン…)を見てしまい、演者の過去の出演作をすべて見る事を決意(未だ見終わってません^^)ネトフリ、Hulu、プライム、ユーネクストに続々加入(Huluとユーネクストは退会した)し、ツタヤに通いつめ、映画を見漁る日々。ツイッターの映画人たちに触発され、3月くらいに「私も今年は劇場で100本見る!」と決意。ちなみに去年見た本数は20本ほどで、それだってあまり映画を見ない層(昨年までの私である)からしたらなかなかの数だと思われる。当初、100本とかどうやったら見れるんだ?そもそも100本も見たいものがあるのか??などと思っていたが、実際やってみたら余裕でイケたし、むしろ100本越えた。今年劇場で見た映画は、数えてみると実に105本ありました~~~わ~~~。単純に作品数で数えているので、何度もおかわりして見に行った作品も含めると、120回くらい劇場行ってる。入り浸りである。あと、今年公開の作品だけではなく昔の作品なんかもあります。だから厳密には「今年公開の新作100本」とは言えないんですけど、私の目標は「劇場100本」だったのでまぁ良しとします。見たかったものは大方見れましたが、こんだけ見てもまだ見逃した作品は何本もあるので、映画はやばい。ド沼である。あと絶叫上映3回行って、オールナイトは2回キメました~~~。2回とも無事、爆睡!

 

以下、今年劇場で見た映画105本。見た順、カッコ内は視聴回数です。

 

「沈黙」(1)

「島々清しゃ」(1)

「ミス・ペレグリンと奇妙な子供たち」(1)

「マグニフィセントセブン」(8)

ザ・コンサルタント」(1)

「未来を花束にして」(1)

「92歳のパリジェンヌ」(1)

シベールの日曜日」(1)

「彼等が本気で編むときは」(1)

「エリザのために」(1)

「ショコラ」(1)

繕い裁つ人」(1)

「モアナの伝説の海」(1)

ラ・ラ・ランド」(2)

「SING」(2)

「哭声」(1)

「私はダニエル・ブレイク」(1)

「海は燃えている」(1)

キングコング髑髏島の巨神」(1)

「ミス・シェパードをお手本に」(1)

「ロング・トレイル!」(1)

ターシャ・テューダー静かな水の物語」(1)

「ぼくと魔法の言葉たち」(1)

美女と野獣」(1)

「ムーンライト」(1)

「スウィート17モンスター」(1)

「お嬢さん」(1)

「ガーディアンズオブギャラクシーリミックス」(1)

「メッセージ」(1)

「アシュラ」(1)

「ローガン」(1)

キング・アーサー」(1)

怪物はささやく」(1)

「ありがとう、トニ・エルドマン」(1)

「おとなの恋の測り方」(1)

ジョン・ウィックチャプター2」(1)

「ジャッキー」(1)

「雨の日は会えない、晴れた日は君を思う」(1)

銀魂」(2)

パワーレンジャー」(1)

「怪盗グルーのミニオン大脱出」(1)

「ザ・マミー呪われた砂漠の女王」(1)

「ノーエスケープ自由への国境」(1)

スパイダーマンホームカミング」(3)

ワンダーウーマン」(5)

「甘き人生」(1)

アイム・ノット・シリアルキラー」(1)

「チェイサー」(1)

ナイトクローラー」(1)

キングマン」(1)

「ELLE」(1)

「パターソン」(1)

純愛中毒」(1)

「新感染」(1)

「フリーファイヤー」(1)

バーニング・オーシャン」(1)

ダンケルク」(1)

あしたは最高のはじまり」(1)

「ボブという名の猫」(1)

「ベイビードラーバー」(1)

「パッションフラメンコ」(1)

散歩する侵略者」(1)

ジュリーと恋と靴工場」(1)

「スイス・アーミーマン」(1)

「エイリアン・コヴェナント」(1)

「50年後のボクたちは」(1)

「ドリーム」(1)

「僕のワンダフルライフ」(1)

「サーミの血」(1)

「光」(1)

「さざなみ」(1)

「ハイドリヒを撃て!」(1)

アトミック・ブロンド」(1)

猿の惑星・聖戦記」(1)

「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」(1)

エルミタージュ美術館美を守る宮殿」(1)

「海底47m」(1)

ハクソー・リッジ」(1)

「ゲット・アウト」(1)

ブレードランナー2049」(1)

マイティ・ソーバトルロイヤル」(2)

「禅と骨」(1)

「MASTER」(1)

「it それが見えたら終わり」(1)

ザ・サークル」(1)

ローガン・ラッキー」(1)

「KUBO二本の弦の秘密」(1)

女神の見えざる手」(1)

人生はシネマティック!」(1)

ジャスティス・リーグ」(2)

「gifted」(1)

シンクロナイズドモンスター」(1)

ドラゴンタトゥーの女」(1)

「100歳の華麗なる冒険」(1)

「シンプル・シモン」(1)

「パーティーで女の子に話しかけるには」(1)

リュミエール!」(1)

セントラル・インテリジェンス」(1)

スターウォーズ最後のジェダイ」(1)

オリエント急行殺人事件」(1)

密偵」(1)

ソニータ」(1)

「すばらしき映画音楽たち」(1)

「カンフーヨガ」(1)

猫が教えてくれたこと」(1)

 

 

・・・・・・・ハイ!

今年はあともっかい最後のジェダって終わる予定です。ポーフィン推しです(笑顔!

今年はとにかく映画に生きて映画に死ぬ、と決めていたので、ここまでやりきれて(親の白い目を感じながら)満足です!来年はここまでやれないと思いますが、来年もまだまだ見たい作品が待ち構えてるので(一番はウォーターオブシェイプ)また楽しみだね。来年は(新作は)50本に抑えよう…と今現在は考えております。そんな感じ。

 

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キングスマン以外)地獄のラインナップ(精神ごりごりに削られる)だった、夏のパルシネマ……(好き) 

 

私のMetoo

 

ハリウッドでの性暴力の告発を皮切りに、世界各地でMetoo(私も)と声を上げる人が続々と現れている。

ツイッターで多くの尊敬するフェミニストの方々をフォローしているので、度々目にする。その度に自分の事を考える。

私は正直、ただの引きこもりなので、まず、外に出ない。他人と関りがない。そもそも緘黙だから会話も無い。

よって、ハラスメントらしいハラスメントを受けずにここまで来たと言えるのだけど

、よく考えたら、あの時のあれは暴力だったのでは。加害だったのでは。私も性被害を受けていたのでは。そう考えられる事が、いくつかある。それを書いておこうと思う。

 

 

今からちょうど10年前。高校1年だった時。よく夜中にその辺をふらふらしてた。

目的も無く、行きあても無いまま、毎日のように三宮あたりをうろついていた。あまりに家に帰りたくなさすぎて。家路につくには足が重すぎ、よく家の前の道を何度となく往復していた事を覚えてる。その頃は主にネットカフェに入り浸っていたのだけど、泊まる金は無かったのでいつも3時間くらいで出て、そっからひたすらふらふらしてた。私は15歳の子供だった。

一度、本気で死ぬ(入水する)つもりで須磨に行ったけど、結局なんも出来ずに夜が明けるまで浜辺で海を眺めていた事を昨日の事のように覚えてる(※真冬)あの時の凍てつく寒さ。記憶が忘れても指が感覚が覚えている。

 

そういう時、決まって毎回、擦り寄って来るおじさんが居た。ふらっと寄って来ては、大概話しかけてくるだけなので適当に相手してたらまたどこかに消えて行ったが、一回だけほんとに直接ホテルに誘われた事があった。めちゃくちゃに混乱した。

私は太っていた(いる)それだけで己を無価値と判断していた。

私は自分の事を世界で一番太っていて醜い、と感じていた(本気で思っていた)ので、自分の身にそういう事が起きるはずが無いと何故か思い込んでいた。だからいざ当事者になると、本当にわけが分からなかった。怖いし、責任負えないしで、誘いに乗ってついていった事は無かったけど、あれで何かあったら(最悪殺されてたら)私も死ぬほど叩かれてたんだろうな、と思う。世間から社会から。

 

しかし私はかつて、どうしようもない名誉男性だったので、そういう経験を「モテている」と勘違いし、「名誉な事」として捉えていた。実際はただの被害だった。あれはストリートハラスメントで、暴力でしか無かったのだと、今考えたら、分かる。分かるように、なった。

 

私もある一時期、家に帰れない子供だった。悩みを抱え弱みを抱え、そこにつけこみ、狙いを定める人間が居る。それに救いを見出してしまい、逃げられなくなってしまう子が居る事も、理解出来る。私は正直今でも名誉気質が抜けきっていない。性犯罪を前にして、加害者より先に被害者を責める『声』を自分の中に今でも発見出来てしまう。その度己を戒めては、少しでもマシになろうとあがいている最中なのだ。

私は、ちゃんと、怒れるようになりたい。否定していたいし、「NO」を突きつけたい。私のMetooはそこから始まる。

  

化粧と私

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こないだ誕生日が来て26になった。

私は12歳から引きこもりやってるから、もうすぐ14年目に入る。

ふつうにアラサーな女になるワケだけど、社会経験も常識も学力もキャリアも何ひとつ積み重ねずにここまで来てしまった。正直、人生への焦りも不安もメーターを振り切ってしまい、最早何も考え(られ)なくなってしまった気がしてる…とりあえず毎日映画見て、見て、生きている。それなりに考える事は毎日ある。

 

化粧。

ふつうにアラサーな女だから、普通だったら、化粧の技術もセンスもそれなりに身についているはずなんだろうけど、私は一切が身についていない。この13年で身に着けてきたものと言えば、怠惰と諦め、脂肪くらいのものであろう(13年で20キロ増)

最低限のスキンケアと、日焼け止め(冬以外)私がやってるのはそれだけ。去年くらいからは夏と、遠出の時ベースだけはやるようになった。

何で夏だけなんかと言うと、私は肥満体なので夏場は大変に汗をかく。何もしないでいると汗で顔面がえらい事になるので、それをせき止める為にクリームを塗り、粉をはたく。それだけ。余裕があれば口元とチーク。目元は怖くて弄れない(視力が悪い)

それだけでもやるとやらないとでは全然違うので、やはり化粧ってすごいんだな。意味があるんだなって思う。思うだけで、それ以上やる気になれないんだけど。

遠出の時は、やる時とやらない時がある。完全にその日の気分、体調による。今日は無理そうって思ったら何も塗らない。イケそうな時だけやっている。

外に出る時はマスクつけないと出れない人間だからマスクしてるし、眼鏡かけてるしで、顔面で晒してる部分が少ないというのもある。

というかそもそも正面切って人と向い合う事も無いしで、化粧の必要性がほとんど無いのだ。そんなワケで、私は化粧やってない。ベースだけ、って言ってもなかなか手間のかかる事だ。金も時間もスキルも必要。私はベースをぬりぬりするだけで力尽きる。やる気と気力が必要になる。

 

ブログとかツイッターで他人のポーチの中身を拝見する事があるけど、世の女性は本当に色々持っている。それを買う為、維持する為の金は会社や社会が支給してくれるものではなく、全てが実費なのだ。化粧が好きで、楽しんでやってるという人もこの世のどこかに居るんだろうけど、「化粧はマナー」と言われなかば社会から押し付けられている側面もあるのに、誰も詳しいやり方は教えてくれないしお金も出してくれないのだから理不尽だなって思ってる。これも、「やらない(極力やりたくない)」の理由のひとつとして、ある。大いにある。

 

化粧情報ブログ(某・オタク女子の為に書かれたものとか…)もたまに見るけど、その中で「自称・ズボラ」な人がどれだけ自分のやり方がズボラで、怠慢かを書いてても、「いや、化粧してんじゃん…」「色々持ってて、使いこなせてんじゃん…」(めっちゃすごいじゃん、えらいじゃん…)って思って、その時点で入り込めない。スタートが全然違う。ポーチを持ち歩いている時点でもうすごいと思う。本当に全然違う世界の住人を見ているみたい。これは化粧に限らず、大体世の中全てに対して感じる事だけど。

 

ひきこもりでも、外に出る時はちゃんとやってるっていう人も居るのかな。居たらすごいな(えらいですね)

いや、私はベースやってるだけで「もうじゅうぶん」「『塗る』『はたく』という難解な工程を果たしているのだから、十分立派」「日焼け止め塗ってる時点でえらい」って思ってるんですけどね…そこまでのレベルに達してない時もあるから、実際めちゃくちゃえらいと思う。そしてそこまでやってない時でも「息してるだけでえらい」と思うようにしてる。私も自尊感情が低いから、自分で高めてやろうとしている真っ只中なのである。

だからもし、きちんとフルに化粧が出来たりしたらもっと自己肯定感も高まるんだろうなぁとは考えてるけど、まだそこまでは至れない…。

いつか化粧したくなる日も来るかも知れませんけど、今のところは必要に迫られていない。私は現状、とにかく気力がなくて、たまにベースやるだけで精一杯。そんな感じです。

 

絵とか文とか


家にSAIがやって来てから6年が過ぎた。
私が初めてSAIに触れたのは、丁度東日本大震災が起こった頃の話だった。
当時から今に至るまでずっと家族共有のパソコンを使っており、SAIは姉が購入したものだ。費用は私が出させられたものと記憶してるが(多分)今姉は家を出ているので必然的に私の物(?)になっている。
届いた頃に一回触ってみて、しかし使い方がさっっっぱり分からず、分からなさすぎてキレてた事を覚えている(キレんな)本当に全く分からないので諦めて、また使いたくなったらそん時ちゃんと覚えよう……などと考え、放置し続けていた結果、いつの間にか6年が過ぎ去っていた。

私は元々絵描きだった。
子供の頃から絵を描く事が好きだったし、下手でも楽しく、自分の作品を愛せていたとそう思える。
しかし定期的に筆を投げ捨てたくなる時はあって、それは決まって「描けない」「出来ない」にぶち当たる夜であった。「上手い人」を見て、「私が描く必要なんか無い」と悲観し、ヤケクソで破り捨てたものはいくらでもある。

それでもダラダラ、捨てたくなくて、捨てられなくて続けていたのが、東日本大震災が起こってからというもの、ほんとうに、驚くほどさっぱり描けなくなった。震災のせいにはしたくないんだけど、でもそうとしか思えない。あれからずっと描けないまま、6年が過ぎ去り今に至る。その間ずっと描けないまま。元々描けなかったのが、本当に、さっぱり、駄目になってしまった。


二次創作。たらたら続けているけれど、本当は今でも、「この話は絵で描きたい」「漫画で表現出来たら」と思う時がある。絶対、そっちの方が良いのに、と思う話がある。分かっていてもやる気(描く気)になれない。実際ペンを持って机に向かっても、やっぱり描けない、描けないと呻いている。
私は所詮絵から逃げ、文に逃げただけのしがない字書きだ。文の方が簡単だ、とは言えない。私にはどっちだって難しいし、どっちにしろ苦手だ。でも絵よりはまだ書けるから文に逃げてる。

二次創作は本当にしんどい。最早しんどさしか無い。こんなにしんどいなんて思わなかった。みんな楽しそうにやっていたから。
自カプ(ジャンル)への憎しみもひどいし、思うようにいかない自分の腕への苛立ち、望むような評価(反応)をもらえない事への絶望が強すぎる。それに全く慣れない。
字書き初めて一年半くらい経ちましたが、お陰さまで始める前と比べて明らかに白髪が増えました(^ー^)
一体何が楽しくてこんな事を続けているのだろうか。
二次創作を承認欲求を満たす為のツール(?)として扱うようになるともう、地獄の一言。
私だってやめたいよー。もっと楽しく愛したかったよーーー。それこそ昔みたいにね。


いつかまた、「描きたい」「やりたい」と思え行動に移せる日を、私は心待ちにしているけど、なんかそれはもう一生来ないような気がしている。少なくとも6年、私はずっと描けないまんまだ。